合皮は安価で革のような見た目で靴にもバッグにも使われていますが、その合皮にも違いがあります。
どちらも布地に樹脂を塗布して見た目や質感を革に近づけている素材です。
PVCとPUの2種類があります。
まずPVCは布地に塩化ビニール樹脂を塗布してつくられる素材です。
PolyVinylChorideの略でPVCです。
特徴はまず安価であること。
表面はツルツルした肌触りで硬めな触感をしています。
メンテナンスは水拭きで充分キレイになります。
カラフルな色味に仕上げることができます。
通気性や柔軟性は無く、経年劣化で表面のビニールがボロボロになります。傷むのも比較的早いです。
それに比べてPUは布地にポリウレタン樹脂を塗布した素材で、
PolyUrethaneの略でPUと呼ばれます。
触感は柔らかくもちもちとした触感で、PVCと比べてより本革に近い質感をしています。
基本的に水分に弱いので乾拭きして手入れします。
柔らかく通気性もあるのでより上質な合皮であると言えます。
PVCとPUを比較しましたが、どちらも良いところ悪いところがあります。
PVCは劣化が早いですが、安価なので気軽に買い替えられたり、PUは濡らしたままにしてしまうと劣化してしまう可能性があります。
それぞれ特徴があるので理解しておくと役立つかもしれません。
個人的にはあまり合皮は好みではありません。
クリーニングできずにキャンセルせざるを得ない場合が多いからです。質のいい合皮も確かにありますが本革には勝てません。
本革は使い込むごとに味わいが出て自分オリジナルのものになっていきます。
合皮は味わいは出ません。ボロボロになったら捨てるだけです。
メンテナンスもほとんどできません。
劣化してボロボロに崩れてしまう状態の靴を見ると残念な気持ちになります。
合皮と本革ほぼ同じデザインの靴があったら本革を選びます。
あくまでも個人的な意見ですのであまり気になさらず。
今回は以上です。
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