前回靴が濡れてしまった場合の対処法を紹介しました。
濡れてしまうとシミだけでなく、
こんな状態になってしまうこともあります。
「塩吹き」という現象です。
これは革製品によく起きるものですが、
皮を革になめすときに皮が腐敗しないように運ぶため、
塩漬けにして運びます。
それをなめして革にするときに丁寧に塩抜きして、
汚れを落とし、しなやかさを出して革にしていきます。
「革」を「柔らかくする」と書いて「鞣」(なめし)と読みます。
なめしの段階で殺菌のために使われる薬品にも
塩分が含まれるものもあるので、
皮革製品には塩分が多少含まれています。
革は濡れてしまうと、皮革構造がバラバラになってしまいます。
革を濡らすと柔らかくなり、乾くと固くなるのはそのためです。
その皮革構造がバラバラになっているときに
革に含まれる塩分が外側に浮き出てきて表面が白くなってしまいます。
もう一つは履いている間にかいた汗が靴にしみ込んで、
靴が濡れた時に表面に浮き出てくるパターンです。
手入れの方法としては
まずブラッシングです。
表面をブラッシングするだけでも落とすことができます。
毛の柔らかい馬毛のブラシでブラッシングしてあげましょう。
もう一つは水洗いです。
水洗いで革に浸透した塩分を抜くことができますが、
真水で洗うと、革の栄養まで流れてしまい、
乾いたときにパサパサになってしまいます。
人の皮膚と同じように風呂上りに化粧水などを使うのと同じように
革製品も洗ったら栄養を補給してあげましょう。
ちなみに弊社では革に栄養を補給しながら洗える洗剤を使用していますので
しなやかさを保ったまま水洗いすることができます。
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