たまに、バッグの表面がべたべたするから、クリーニングして取ってほしいとの相談を受けることがあります。
大体こういう言い方をされる場合は原因が不明でお客様の心当たりがない状況です。
原因がはっきりしているときは、ジュースをこぼしてしまったとか雨に濡れてしまったとかあるんですが、
気が付いたらなんかバッグがべたついてるというご依頼のときは、
汚れではなく、素材の経年劣化によるものです。
ナイロンのバッグや、バッグの合皮の内ポケットがべたつくようになった場合は
素材劣化によるものと考えて良いです。
これはバッグの内ポケットが劣化によってべたついている部分の写真です。
劣化のべたつきの特徴は、全体的にべたべたしていることです。
例えば何かをこぼしてベタベタするときはもちろん液体がかかった部分のみべたつきます。
素材劣化の場合は全体どこを触ってもベタベタします。
そうなってしまった場合はクリーニングしてもべたつきは取れません。
このバッグは表面がナイロン製で、全体が劣化している状態でした。
こうなってしまうともう改善は不可能です。要するに寿命ですね。
内ポケットの劣化の場合は結構お金はかかりますが修理することが可能です。
修理屋さんに相談してみましょう。
きっと美しく直してくれます。