衣替えは済みましたか?
工場も冬物の保管依頼が集中してきて、忙しくなってきました。
革を使わず、合成皮革を使っているものが増えてきました。
保管クリーニング品を検品していると状態の良くないものがあり、
主に合皮劣化によるひび割れ、剥がれのものが多いです。
以前にも何度か記事にしていますが、
合皮の製品は製造から2年ほどで寿命が来ると言われてます。
衣替えで冬物をしまう時、春夏物を出す時にチェックするポイントがあります。
長期間履かないでいると劣化が進みます。
こんな状態になってるもの、持ってませんか?
合皮が劣化すると、こうなります。
本革だとこうはなりません。
でも見た目にもわかりやすい劣化具合なので、すぐ気づくことができると思います。
こちらはブーツの内側の劣化です。
表地は本革でも、裏地は合皮であることが多く、せっかくの本革なのに
裏地の合皮劣化で履けなくなってしまいます。
普段自分で自分の靴を見る機会が少ないと、裏地の劣化には気付きにくく、
ボロボロのまま履き続けている人も多くいます。
残念ですが合皮の劣化はイコールその靴、バッグの寿命です。
クリーニングしても改善しません。
修理をするしかないと思います。
でも、バッグの裏地の修理はプロに頼めばとてもキレイに直してくれますので、
お気に入りのバッグがボロボロになってしまった時には是非ご相談してみてください。
靴の場合は難しいことが多いですが一度相談に行ってみるといいかもしれません。
合皮は軽くて汚れに強く手入れが楽ですが、劣化は確実に進みますので、
うまく付き合っていくことが必要です。