こんにちは。
革は本来水洗いはできません。
濡れることにより革から栄養が抜けて固くなってしまうからです。
けれども専用の洗剤を使うことで革の栄養を補給しながら洗えるので革製品の水洗いが可能になっています。
ですが、正直なところ洗浄力の面で見るとそこまで高くありません。
落ちない汚れは落ちません。
これは、新品についた汚れでも、ハイブランドのような高級なものでも関係なく、落ちない汚れはあります。
落ちなかった汚れを目立たなくするためにも洗浄後に補色をすることでより綺麗に仕上げることができます。
ですがむしろ、革は補色をせずに使い込んでいった方が良いのではないかと常々思います。
そういった状態の革靴やバッグが非常に多いです。
依頼をしてくれている人が補色をすることで見た目を綺麗にしたということであればもちろんその通りに作業しますが、直接お店に持ち込まれて相談に来られた時には、無理に補色をおすすめしないこともあります。
洗浄だけして、清潔にしてそのまま使い続けることで味、風合いが出て自分だけのものにしていくことが革の醍醐味だと思います。
補色には顔料を使用していますので仕上がりの色味は塗料の色味になります。
そうすると革の良さは消えてしまうリスクがあります。
補色はもちろん見た目がパッと綺麗になりますが、せっかくの良い革を使ったものも価値がなくなってしまう可能性があることをご了承ください。
今回は以上です。
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