靴ブログ クリーニングT&Kです。

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【324】補色すると

こんにちは。

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嬉しいことに革靴の補色仕上げはお客さまより好評を頂いております。

気になるシミもこのように目立たなくすることが出来ます。

一足一足職人が調色して仕上げていますので元の色と相違ないような仕上がりになります。

全てのどんな状態の靴でも違和感のないように仕上げるのは不可能ですが、そういった場合にはしっかりと説明をして納得してもらってから作業に入ります。

 

使用している塗料は顔料です。

 

簡単に言うとお化粧品と同じ分類です。つまり、「塗る」というより「乗せる」という表現の方がしっくり来ると思います。

 

顔料の為、靴の表面についた細かいキズなどの凹凸もある程度ですがカバーできます。

顔料の反対の染料では繊維を染めるのでそうはいきません。

 

 

補色仕上げをしたときに注意して、また理解していただきたいことは、

「革の特徴は消えてしまう」ということです。

 

塗料を革の上に乗せる為、顔料にコーティングされた状態になります。

そのため、例えばその後ご自身で鏡面磨きをしたいとなったときには顔料をすべて綺麗に取り切らないと鏡面磨きが出来なくなってしまいます。

 

つま先だけ磨こうとしてもそこの顔料を落とすと他の部分との色味の違和感が出てしまいます。

 

実際に補色仕上げ付きのクリーニングをしてお返しした靴をお客様ご自身で磨こうと思ったら塗料が剥がれてしまったという事がありました。

 

顔料による補色仕上げはキズやスレが目立たなくなるメリットがありますが、

革の特徴が失われ、経年変化を楽しむこともできなくなるというデメリットもありますので注意してください。

 

今回は以上です。

 

 

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