靴ブログ クリーニングT&Kです。

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【358】ヌメ革の経年変化

こんにちは。

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ヌメ革は使って時間が経つごとに色味が変わってきて自分だけの色味になっていくのが最大の特徴です。(エイジングとも言います。)


なぜこうなるかというと、ヌメ革は皮のなめしの際に使われるタンニンという成分が時間経過とともに革表面に出てくることによって変色していきます。

 

 

また普段使う事で、手の脂や、摩擦によって変色が進み、よく触れるところとそうでないところで色の濃淡が生まれます。それが持ち主それぞれの特有の風合いとなりオリジナルとなっていきます。

 

ですので買った当時のままの色味で使い続ける事が出来ません。

人によってメリットにもデメリットにもなりますが、水分を吸いやすく、シミになりやすい素材です。

 

ヌメ革の特徴を知らずに使っていたかたから、シミになっちゃったから補色してキレイにしてほしいと依頼されることが割とよくあります。

こんな感じで少し水滴に付けるだけでもシミになります。

人によってはこれが気になる部分になるのでクリーニングでシミ抜き補色を依頼されますが、この状態を我慢してこのまま使い続けることでかっこよくおしゃれな自分だけのものになっていきます。

 

革ではあるので補色してシミを目立たなくすることは出来ます。

ですが、補色した時点で上記のヌメ革の良さ、特徴は全て無くなります。

仕上がりも単一色のペタッとした感じになるので最初に買った感じとは大きく雰囲気が変わります。

 

それでもどうしてもという事であれば、補色はしますが、、、

気は進みません。

極力質感は変えない様に努めます。

正直もったいないです。

 

 

シミだと思うとどんどん気になっていくのでシミとは思わず、味だとポジティブに思っていければ楽しく使っていけるのではないかと思います。

 

まずはヌメ革とはどんなものなのか知ることでより良い革ライフが送れるのではないかと思います。

 

今回は以上です。

 

 

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