ヴィーガンレザーという言葉をご存じでしょうか。
動物性のものを使わずに人工的に革の繊維構造を再現した新しい素材です。
また「非動物性」 だけでなく「環境にやさしい」素材でもあります。
ヴィーガンレザーの例を今回は紹介します。
ピニャテックス(piñatex)です。
ピニャテックスとは廃棄されるパイナップルの葉からできたヴィーガンレザーです。
原料は主にパイナップルリーフ繊維70%、PLA(ポリ乳酸)20%、PU(ポリウレタン)10%で、
PLAはとうもろこしやジャガイモに含まれる成分で自然環境下で最終的に炭酸ガスと水に分解されるのでこちらも環境に優しい成分です。
パイナップルリーフ繊維とPLAは水に弱いのでポリウレタンを少量混ぜて撥水性を高めています。
ピニャテックスの特徴としては
①見た目はほぼレザーに近いがよくみると繊維感が残っているところがある。
②手触りは革とはほぼ遠く紙に近い。逆にいえば特有の独特の手触り、発色は革より良い。
③ポリウレタンが混ざっているので水に強い、革と比べて非常に軽い
という点があります。
ピニャテックスを使用したサイフ
とても面白い試みだと思います。サステナブルの点でも廃棄されるパイナップルの葉を使っているので環境に配慮していますし農家は元々廃棄されるものから新たな収入を得ることができます。
ヴィーガンレザーという名前はついていますが将来そのまま革の代替品になるものではないと思います。
元々動物の革も食用の動物から出た皮を使っているので無駄が無くサステナブルです。
ヴィーガンレザーは合皮なので劣化も早いです。本革はケアすることができ、使うごとに味が出て経年変化を楽しむとこができるので長期間使用することができます。
まだヴィーガンレザーという言葉自体が浸透していないのでクリーニングではご依頼はないのですがどんな素材感なのか、クリーニングでどのようにキレイになるのかぜひ見てみたいです。
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