こんにちは。
革と皮の違いについて。
非常に簡単に言うと、
「皮」は生の状態、「革」は皮に防腐加工をする鞣し(なめし)という作業を行った状態のもののことを言います。
皮は生ものであるため時間が経つと乾燥して縮んでいってしまいます。一度乾燥、硬化してしまうと修復はできなくなってしまいます。
この皮の性質を鞣しによって防ぎ、耐久性をあげて保存ができ、また加工ができる状態にしていきます。
最近よく聞くヴィーガンレザーですが、ざっくり説明すると以前まででは捨てられていた植物の「皮」を加工して「革」にしたものです。
これはシートの上で菌糸を培養し革のような見た目に仕上げたステラマッカートニーのバッグです。
革が誕生するきっかけは人間が肉食をするようになったからで、動物の肉を食べると骨や皮は残るのでそれを再利用して、革を生み出し、衣服や靴、生活に使われるようになりました。
つまり、革製品は最古のリサイクル技術なのです。
最近、サステナブルという言葉がよく聞かれますが、太古の昔から人類はサステナブルを実行していたんですね。
ちなみに革という字には「革命」や「改革」にも使われるように「あらためる」と言う意味があります。
今回は以上です。
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