お世話になっております。
こんなバッグが来ました。
大分色が抜けていますね。
2枚目の写真はフタ裏の色味は残っている状態です。
お客様によると「室内に置いていたのに色が抜けてしまった」というもの。
確かに日に当たっていると染料が変質してしまい、変色(退色)してしまいますが、
正確には紫外線によるもので、日光には大量の紫外線が含まれます。紫外線により染料が変色してしまいます。
この紫外線は室内にいても入ってきます。
お肌に気を使っている人はわかると思いますが室内にいても紫外線対策は必要なように、
革製品にも紫外線の影響は出ます。
写真のようにフタの裏の色が残っているのがその理由です。
紫外線を受けたお肌はその後どうしますか？
化粧水などで水分や栄養を補給してあげますよね。
革製品も同じで、クリーム等で栄養補給してあげることで変色を抑えられます。
ですが、無色のクリームを使わないと、製品のものと色が全く同じでない限り色の差異が出て大変なことになります。
無色でも色戻りはしますので無色のクリームを使用してください。
ただ、写真のような淡い色味の革にはあまりお勧めしません。
色戻りというかシミの様な感じになってしまうのでかなり慎重に塗布する必要があります。
濃い色味のものにクリーム等は使ってください。
保管方法は紫外線の当たらない所に置いておくことです。
カーテンに紫外線カットの物を使うなどの対策が必要です。
今回は以上です。
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